なんか最近音が良く鳴らないなぁ・・部活のない日とかに個人練習したいんだけど何を練習したらいいんだろう?
管楽器を演奏するには4つの技術が必要
管楽器は歌を歌うのと同じように、人間の息を使って楽器を鳴らしていくのが特徴です。
また、発音方式や楽器の構造、さらに調性までが違う楽器たちが多いのも管楽器の特徴です。
じゃあ、練習方法も山ほどあるんだね?
いいえ
楽器の構造や音の出し方が違っても、演奏に必要な技術は
共通しているから大丈夫よ。
僕、ピアノを練習してるけど、同じ感じなのかな?
ピアノは弾いたら音が鳴るよね。つまり発音構造ができてるけど
管楽器は音を作ることから始めるのが大きな違いね。
4つの技術
管楽器は、ピアノやシロフォン、ハーモニカなどのように、演奏するとすぐその楽器の音が鳴る楽器ではないため
まず 音を作り → それをコントロールする技術を身に着ける
という大きく分けると2つプロセスを経て上手になって行きます。
振動体(木管楽器はリード、エアーリード・金管楽器は唇)を自分の息で振動させて音を出します。
4つの技術の中で一番大切で、一番ムズカシイのがこの技術です。
上達を左右する技術といっても決して過言ではありません。
私たちの演奏する曲のほとんどは、音階や和音を利用して作曲されています。それを身につけます。
音階練習や分散和音のスキルに加えて、
ダイナミクス、テンポ、リズム、アーティキュレーション、フレーズ感、楽譜の読み方 etc. などの応用的演奏能力を
実際の曲を通して身につけていきます。
楽曲が演奏できる能力が身についたら、他の人や楽器たちと演奏するための技術を身につけていきます。
どんな練習をすれば良いの?
なるほど。この順番でやれば上手になれるんだ⤴️
よっしゃ、どんな練習したらいいのか教えてくださいよ。
その前に、身につける技術が分かった、つまり目標が分かっただけじゃダメなのね。
何を使って どんな風に練習していくか を決めて
練習する時は どんな風に吹けたら良いのかというイメージを
いつも持って、それに近づけるようにやることがとても大切ね!
下の4つが練習内容だって。
ローングトーン
スケール練習
エチュード練習
アンサンブルと合奏
ある一定の音を長く伸ばして吹く練習です。
楽器の最低音から最高音まで、その楽器固有の自然で美しい音色で吹けるように練習します。
この練習は、楽譜を使わず、自分の中でよく歌って、毎日やりましょう!
楽器ごとに教本が出版されていますので、その中から選んで、一冊を最後までやってみましょう。
最初は遅く、調号の少ない調から多い調へと、レガートでたっぷりと吹いて行きます。
次第に速くし、アーティキュレーション(スタッカートやテヌート)やリズム形を変えて練習します。
なるべく無駄な力を使わず、音程や音色、音程間のインターーバルなどを自然に作り上げていってください。
エチュードとは、練習曲集のことです。
Step2の基礎力に加えて、曲を演奏するための応用的な技術が身につくよう書かれた教本が楽器ごとに多数出ていま
す。このステップではテクニック(技術)だけではなく、表現力も学ぶことができます。
上の3つのスキルが身につけば、立派に管楽器を演奏することができます。
しかし実際の演奏現場では、楽器単体の独奏(ソロ)よりもピアノ伴奏付きやアンサンブル、合奏隊などの演奏形態が圧倒的に多いですね。
つまり自分一人で吹く技術に加えて、他の人と一緒に吹くための技術が必要です。
この練習は、自分勝手にはできず他者との調整が必要です。
なるべく多くの機会を作り、そこで自ら学んだり、より高いスキルを持った人達から教えてもらうことが上達への近道です。
まとめ 〜 合奏では演奏技術を総動員しましょう。
この記事では管楽器を演奏するために必要な技術とその練習方法を書いてきました。
演奏に必要な技術 | 練習方法 |
息で音を作る | ロングトーン |
音階や分散和音が吹けるようにする | スケール練習・アルペジオ練習 |
曲が吹けるようにする | エチュード |
アンサンブルや合奏ができるようにする | 合奏法(自分で機会を作り学ぶ) |