
今日の合奏、打楽器セクションがだんだん遅くなるからめちゃくちゃ吹きにくかった。なんか力入ってるし、動作も無駄に大きい気がするんだけど、そのせいかな?
打楽器の打法
打楽器は文字通り楽器を叩いて音を鳴らす楽器ですが、叩く道具や動作に様々な形態があります。
- バチ(stick)で叩く
スネアドラム、バスドラム、トムトム、ドラムセット など - マレット(mallet)で叩く
バスドラム、シロフォン、ビブラフォン、マリンバ、ティンパニ、シンバル など - 合わせて音を出す
クラッシュシンバル、スラップスティック、ビブラスラップ など - 指や手の平で叩く、鳴らす
コンガ、ボンゴ、ウィンドチャイム、タンバリン など - ビーター(beater)で叩く
トライアングル など
足で鳴らすドラムセットのバスドラなどもありますが、基本は上半身、両腕を使って演奏します。
打楽器奏者が使う4つの関節
では腕のどの部分を使って音を出しているのでしょうか。
実は腕の関節がポイントなんです。
腕の関節を手先から見て行くと
- 指(3つの関節がある)
- 手首
- ひじ
- 肩
と大きくは『4つの関節を使って叩く』ことになります。


できるだけ小さい運動で最大の効果を出す
演奏はなるべく楽にできるに越したことはありません。
一生懸命に頑張っちゃうと疲れますし、何より、他の奏者の音が聞けなくなります。
ですから楽譜が手元に来たら、腕のどの部分を使うのかを事前に計画!しておきましょう。
2つの例をご覧ください。
スネアは速いテンポでリズムが細かいことから手首のみ。バスドラも正確に締まった音が必要なので手首のみ。


bar1 軽いスナップのみ、bar2 やや強いスナップで、bar3 前腕の重さを利用、bar4 腕全体の重さを利用


叩くことは手段
奏者は打楽器を鳴らすために叩くのですが、楽器を叩くことは目的ではありません。
もちろんそんなことは分かってるよとおっしゃるかもしれませんが、実はそうなっている打楽器奏者が稀にいるんです。
楽譜に書いてあるリズムを叩いてるだけでは演奏とは言えません。
演奏は、奏で演じることだからです。
それには、まず楽器の美しい音や響きが必要なのですが、
打楽器は、如何せん、叩けば鳴ってしまうのでこのことを忘れてしまう奏者が以外と多いのです。
打楽器奏者はまず音色、次にテンポとそしてリズムを作るために叩いて欲しいと思います。
まとめ
今回は、打楽器の省エネ打法についてご紹介しました。
- 打楽器の打法や叩く道具は多彩だけど、基本上半身と両腕で演奏する。
- 打楽器奏者は、指、手首、ひじ、肩の4つの関節を使って音を出す。
- できるだけ小さい運動で最大の効果を出す。
- まず音色、次にテンポ、そしてリズムを作るために叩く。