今日、コンクール自由曲の楽譜が配られたんだけどチョー難しそう!なんかやたら音符多いし、文字や記号もいっぱい書いてあるよ。
楽譜ってなんだろう
楽譜には、確かにたくさんの音符や記号、文字などが書かれています。
書かれているのはたくさんの「音楽の情報」ですね、
そしてそれは、作曲者や編曲者がイメージし記述したものを演奏する人に伝えるために、誰が見ても分かる方式で書かれています。
つまり「楽譜とは、音楽情報をフォーマット(定型)化して、共有できる様にしたもの」であり
「楽譜を使った演奏とは、フォーマット化された情報を読み取って作編曲者の意図を再現すること」であると言えます。
パート譜とパート譜の見方について
パート譜について
合奏に入る前の準備として、合奏する曲の楽器編成に基づき全ての楽器の楽譜を準備します。
これをパート譜といいます。各奏者はこのパート譜も見ながら演奏することになります。
(スコアを見ながら演奏できれば他の人たちの演奏していることが分かって望ましいのですが、物理的に無理です。)
パート譜が配られたら注意しよう!
楽譜に書かれている情報を 読み取り 調べ 整理してから 演奏に反映させる。
なんとなく 風景として 眺めるだけで 書かれている情報を しっかりと確認しない。
楽譜は作編曲者からのメッセージ!しっかりと誠実に接していかなきゃいけないのよ。
パート譜の情報と読み取る順序
楽譜に書かれている音楽の情報の種類と、読んで行く順序についてご紹介します。
まず最初は、曲全体の設定に関する項目を確認します。
曲全体の骨格となる拍子や調記号、速度記号などをまず確認します。
- 拍子
- 拍子記号の変化
- 調性
- 調性の変化
- 速度記号
- 速度記号の変化
- リピート記号などの進行指示
次に、音符の長さ(短さ)と高さ(低さ)を読み取って行きます。
- リズム
- 音程
- インターバル拍子
そして、表現するために指示された記号や文字を読み取って行きます。
- 強弱記号
- 強弱記号の変化
- アーティキュレーション
- 発想標語
- 演奏指示
- 作編曲者のコメント
読み取った情報をカスタマイズしていこう
カスタマイズ(customize):すでにあるものを要求や好みに合わせて造り直すこと。
冒頭でご紹介した通り「楽譜を使った演奏とは、フォーマット化された情報を読み取って作編曲者の意図を再現すること」
でしたね。
そしてここでのカスタマイズは、作編曲者の意図を再現すること になります。
楽譜は定型化したためによかった点もたくさんあるけれど欠点もあるのね。つまり決められた範囲でしか伝えられないということ。
だから演奏する人は、作編曲者は本当はどうしたかったのかということをいつも考えてあげて、音として肉付けしていくことが大事なんだね。
まとめ
この記事でご紹介した内容です。
- 楽譜とは 音楽の「情報」が書かれたもの
- パート譜は、風景として眺めず「情報として読む」こと
- パート譜に書かれている情報と読んで行く順序
- 作編曲家の意図を再現することが演奏